top of page
No.6「自信を高めるためには…」

©️Kimiko Sekimoto
今回は、何かに取り組むときの自信をどのように高めたら良いのかを考えます。アメリカ
の心理学者・バンデューラは、ある課題に取り組もうとするときは「自分にはそれがうま
くできそうだという予測あるいは確信」を持つことが重要と指摘しました。いわば、自信
のようなものですが、バンデューラはこれを「自己効力」と呼びました(自己効力感とも
いわれます)。
この自己効力を大きく強く持つことができるほど、課題の達成に向けて積極的に、また持
続的に努力できるようになると考えられています。
では、自己効力はどうすれば身につき強くなるのか。そのための情報源としては、4 つ指
摘されています。
1つめは、成功や達成の体験です。「うまくできた」などの体験は、自己効力をもっとも強
くし安定させます。最終の目標に向かい少しずつ段階的に達成の体験を積み重ねることが
、大きな自信につながります。
2 つめは、自分のモデルとなる人がうまくできている場面をみることです。これにより、自
分もできそうだという予測が持てるようになります。
3 つめは、ほめられたり励まされたりする言葉をもらうことです。しかったり否定したりす
るような言葉は自己効力を低下させます。
4 つめは、課題への取り組みの大事な場面で、気持ちが安定し、落ち着いて取り組んでい
る自分を自覚できることです。
無理をさせず、遠回りでも少しずつ成功や達成を経験させ、それを言葉で認めてあげる。
そして落ち着いて取り組めるように支えることが、自信を育てます。
bottom of page