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No.4 「自分で目標を決めよう!諦めない目標の立て方」
©️Kimiko Sekimoto
こんにちは。今回は、「やる気」と関係が深い「目標」を考えます。ドゥエックという女性心理学者が、子どもを対象とする研究で、課題への取り組みがうまくいかなかったとき、その後の子どもの行動には2つのタイプがあると指摘しました。1つは、あきらめて行動をやめるタイプ。もう1つは、あきらめずに取り組み続けるタイプです。ドゥエックは、この違いの原因として目標に注目し、2つの目標があると説明します。
1つは、周囲と比べることに関心がなく、自分の能力を高めることとその過程を重視する目標です。もう1つは、他人と比べることに関心があり、比較を通じて自分の能力が肯定的に評価される(否定的に評価されない)ことを重視する目標です。前者は熟達目標、後者は成績目標などと呼ばれます。ドゥエックは、あきらめるタイプは成績目標、あきらめずに取り組み続けるタイプは熟達目標に基づいて取り組んでいると指摘しました。
その後、どちらの目標が成果をあげる上で有効かが検討されており、結果の多くは、熟達目標の方が良い成果をもたらすということを示しています。理由は、成績目標では、課題の達成に自信があれば、自分への肯定的評価が期待できるため進んで取り組み成果も上がるでしょう。しかし、自信がなければ否定的に評価されることは避けたいため、取り組み自体をやめてしまうと予想されます。一方、熟達目標の人は、自信の有無に関係なく自分の成長や向上を目指そうとしますので、どのような課題にも継続的に取り組み、最終的に成果が上がると考えられます。
お子様はどちらのタイプでしょうか。周りを気にせず、自分が決めた目標に少しずつ近づかせたいものです。
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