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No.3 続編「子どものやる気をいかに引き出すか」

No.3 続編「子どものやる気をいかに引き出すか」

©️Kimiko Sekimoto

こんにちは。今回も、引き続き「やる気」について考えてみます。
私たちが行動するときは、意識しているかどうかに関わらず、何かしら目的があります。そして、行動が終わるのはその目的が達成できたかどうか、結果がもたらされたときです。しかし、結果は良いことだけではありません。特に、経験が浅く知識も少ない子どもは、新たなことへの挑戦であれば、うまくいかないことの方が多いでしょう。では、行動の結果が目的の達成に結びつかなかったとき、子どもをどう励まし、次の挑戦に向かわせれば良いでしょうか。

ポイントは、二つです。劣等感や恥ずかしさなどの否定的な感情を抱かせないようにすることと、次はうまくいくかもしれないと期待を持たせることです。具体的には、うまくできたときは、能力と努力を認めてあげましょう。「あなたは、やればできると思っていたよ」「よく頑張ったね。努力の結果だよ」などと言ってあげます。一方、うまくいかなかったときは、努力について助言します。「次はどう取り組めばいいのか、どのように努力すればいいのかを考えよう。まだまだ頑張れるよ」。

特に、うまくいかなかった場合や失敗場面では、「自分には能力がない」と思わせないようにします。否定的な感情が生まれ、次の挑戦に対する期待が持てなくなります。一方で、努力に目を向けさせ、自分はまだまだ伸びると考えさせれば、肯定的な感情(楽しみ、わくわく感)が生まれ、次への期待も維持できます。

佐々木万丈

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